平成23年度第三回研究例会(終了)

1 日時:平成24年2月9日(木)午後13:00〜17:00

2 場所:東京都立墨田川高等学校
          〒131-0032 東京都墨田区東向島3丁目34番14号
          電話:03-3611-2125 ファクシミリ : 03-3612-6123
          交通:東武線東向島駅徒歩5分、曳舟駅徒歩6分
               京成線京成曳舟駅徒歩8分

3 内容:
        12:30 受付開始
        13:05〜13:55 公開授業 
                 「日本国憲法の基本原則」(1年F組「現代社会」)
                    都立墨田川高校 黒須 伸之 先生
        14:10〜14:30 公開授業についての研究協議
        14:30〜15:40 講演T「『子どもの哲学』の概要とその公民科倫理への応用」
               子どものための哲学教育研究所 土屋 陽介 先生(茨城大学非常勤講師)
                                村瀬 智之 先生(千葉大学大学院博士課程)
        15:50〜16:50 講演U「詩作を通してみた教員人生」
                    都立荒川商業高校 多田 統一 先生
        16:50〜17:00 事務局連絡

■公開授業の概要■(黒須伸之先生より)
 現代社会は、昨年度よりすべての授業でICT(電子黒板)を用いて、画像、音声、動画などの視聴覚教材を多用しています。
 新しい手法であり、今後、教材の蓄積と使用方法の精査を進めて行きたいと考えています。
■講演Tについて■
(前半)土屋陽介先生(茨城大学非常勤講師)、(後半)村瀬智之先生(千葉大学大学院人文社会科学研究科博士課程、中央学院大学非常勤講師)  みなさんは「子どもの哲学 Philosophy for Children」という哲学対話教育プログラムをご存知でしょうか。このプログラムは、1970年代にアメリカで誕生し、現在ではユネスコの支持を得て世界各国で(欧米諸国だけでなく非欧米諸国でも)広く実践されており、大学以前の哲学・倫理学教育の大きな国際的潮流の一つを形成しています。
 今回の発表では、前半に土屋から「子どもの哲学」の概要と世界各国での取り組みを紹介します。しかし、海外での授業実践をそのまま日本に持ち込むことはできないでしょう。そのため後半では村瀬から、国内の「公民科倫理」の授業のために「子どもの哲学」のエッセンスを取り入れたいくつかの授業手法を紹介します。
 国内における「子どもの哲学」の取り組みはまだまだ始まったばかりであり、授業手法の開発も現時点では試行錯誤の域を出ませんが、こうした取り組みに関心を寄せてくださる多くの現場の先生方のご協力を仰ぎながら、実際に使える「子どもの哲学」の授業のあり方について探っていきたいと考えています。
■講演Uについて■
 本年度でご定年になられる多田先生に、記念講演をお願いしました。詩作を通じて、教員生活を振り返るお話をうかがいます。


平成23年度 冬季研究協議会(終了)

1 日時:平成23年12月26日(月)14:00〜17:00

2 場所:東京都立板橋高等学校
     (東京メトロ有楽町線・副都心線千川駅下車、2番出口より徒歩5分)

3 内容:

第一部:授業実践報告
(1)「都内・近郊の宗教施設見学案内」和田倫明(産業技術高専)
・高専の中上級生を対象に、夏休みを利用して「都市教養課題研究」という集中講義を担当しています。今年は5日間、都内及び近郊の、40箇所ほどの寺社教会道観モスクを見学しました。高校ではそのままは使えないかもしれませんが、施設の特徴や予約の仕方、コースの組み方や見どころなどを、教材と共にご紹介することで、宗教と生活についての授業の参考にしていただければと思います。
(2)「公民科の授業内容を書き取らせまとめさせるための試行」渡辺安則(板橋高校)
・講義形式で授業を進める際、内容を聞き取らせ書き取らせるためにプリントを利用するなどさまざまな方法があります。ですがあえてプリントを用いず、ノートを作成させることも必要性が認められると思います。板書を写すだけでなく、聞き取って書き取るという作業をさせるためにこれまで実行してきたことを少しまとめて述べてみたいと思います。皆さんがやっておられることもかなり含まれると思いますのでご批判いただければ幸いです。
*他、引き続きレポート募集中です。

第二部:実践交流
・授業案、教材プリント、試験問題などを持ち寄って、それを資料として授業実践の経験を交流します。気軽にご参加ください。配布資料をご提供いただける方は40部程度ご用意ください。
・学生・院生の方は、研究紹介や教育実習・模擬授業のご紹介も歓迎です。
・もちろん、資料提供なしの参加もできます。お気軽にご参加ください。


平成23年度第二回研究例会(終了)

1 日時:平成23年11月28日(月)13:50〜17:30(予定)

2 場所:東京都立福生高等学校
            所在地:東京都福生市北田園2丁目11番3号
            電話:042−552−5601
            交通:JR青梅線・福生駅より徒歩12分

3 内容:
    13:50 受付開始
    14:20〜15:10 公開授業 「日本人の美意識」(3学年「倫理」)
                        都立福生高等学校主幹教諭 本間恒男 先生
    15:20〜15:45 公開授業についての研究協議
    15:45〜15:50 事務局連絡
    16:00〜17:30 講演 「西田哲学と『善の研究』」
                            日本大学教授 小坂国継 先生

■公開授業の概要■(本間恒男先生より)
新学習指導要領では公民科の改訂のポイントとして「伝統や文化,宗教に関する学習を充実」と謳っています。伝統や文化を正面から取り上げ,在り方生き方につなげる指導は倫理でこそ行うべきであり,ひいてはそれが高等学校における道徳教育につながるものだと思っております。禅と日本文化,茶の湯,わび・さび…などをキーワードとして日本人の美意識を探る授業です。生徒は意外と興味を持ってくれます。

■講演講師ご紹介■
1943年、中国生まれ。神奈川県出身。早稲田大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。文学博士(早稲田大学)。現職、日本大学経済学部教授・日本大学大学院総合社会情報研究科教授。日本宗教学会、比較思想学会、西田哲学会、各理事。『新版西田幾多郎全集』(全24巻、岩波書店)の編集に携わる。

■講演内容について■(小坂国継先生より)
今年は西田幾多郎の『善の研究』が出版されてちょうど百周年にあたります。それを記念する意味をも兼ねて、『善の研究』が近代日本哲学に占めている位置と、その思想の内容を、とくに近代の西洋哲学と比較しながら、できるだけ平易に解説したいと考えています。この講演をとおして、『善の研究』の現代的意義を皆様に伝えることができたら、と切に願っています。


平成23年度夏季研究協議会(終了)

1 日時:平成23年8月27日(土)14:00〜17:00

2 場所:お茶の水女子大学付属高等学校 社会科室(3F)
          〒112-8610 東京都文京区大塚2−1−1 TEL:03-5978-5856
                    地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅  徒歩5分

3.内 容  映画『哲学への権利』上映(84分)+討論
               ゲスト:西山雄二先生(首都大学東京)
*このドキュメンタリー映画は、西山雄二先生が、自らもプログラム・ディレクターを務めるフランスの「国際哲学コレージュ」について、関係者にインタビューしながら、「哲学を教えることの自由」、「哲学を学ぶことの自由」を問いかけるものとなっています。国内外で繰り返し上映され、幅広い参加者が討論を繰り返してきました。国内で高校教員を中心とした上映は初めてということで、高校倫理教育からいろいろ考え、意見をやり取りしていきたいと思います。ぜひ、幅広いご参加を期待します。
     ・書籍:西山雄二『哲学への権利』(勁草書房)・・・映画DVD付き
     ・『哲学への権利』ホームページ:http://rightphilo.blog112.fc2.com/


平成23年度都倫研総会ならびに第一回研究例会(終了)

1 日時:平成23年5月28日(土)14:00〜17:00(13:45受付開始)

2 場所:東京都立三田高等学校 〒108-0073 港区三田1-4-16
    (JR田町駅15分、都営三田線芝公園駅7分、都営大江戸線赤羽橋駅5分ほか)

3 内容:
  (1) 平成23年度総会
  (2) 平成22年度研究活動の総括及び平成23年度研究活動について
  (3) 講演 「日本の宗教教育の可能性と問題」
                 筑波大学教授 山中 弘 先生

4 年会費 2000円(当日受付)
   ※当研究会は個人会員制です。ご参加には会費を納入いただいております。